ありそうな壺
どこにでも ありそうな壺 メキシコを 訪れたとき 目についた壺
メキシコの雑貨など日本にまだ入ってなかった頃、
一人で旅していて一目見て気に入ってしまったが、
今ではアジア雑貨屋などで4,5千円くらいで売っている。
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どこにでも ありそうな壺 メキシコを 訪れたとき 目についた壺
メキシコの雑貨など日本にまだ入ってなかった頃、
一人で旅していて一目見て気に入ってしまったが、
今ではアジア雑貨屋などで4,5千円くらいで売っている。
天井に 放り投げたら どうなるか そのまま下に 落ちて潰れる
放り投げたものが何であれ、
自ら進んで放り投げた時点で、
もう二度と同じものは手に入らない。
速いなと 見て驚いた 目の前の 中学生が 走ってゆくのを
昔若かりし頃はあれくらい走れたはずなのに、
最近あのスピードは自転車でしか出したことがない。
もっと速く走らないといけないと思う。
ひたひたと 涼しい風に 雨しずく 初夏の若葉の 眩しい緑
柿の木の葉が茂り、梅の枝が伸びる。
新しくみずみずしい緑の透明さが、
雨の日にはとりわけ映える。
重力が 届かなくなる 涯の涯 約束してた 旅を始める
一緒に涯の涯まで旅しよう、と約束した言葉を、
本に挿んだ一枚の写真とともに思い出した。
無重力圏への旅を今から始めよう。
数式を 立ててみたけど どうしても 厳密解が 得られなさそう
微分方程式の厳密解を求めようとしても、
ほとんどの数理モデルで近似解しか得られない。
ただ数値計算でデータをたくさん集めることは出来る。
てきぱきと 早く着替える 棚にある 緑の靴と 黄色い服に
素性を隠して街に出なければならなくなって、
変装するにはどうすればいいのかを尋ねた。
その棚にある服にしなさいと言われた。
昨日から 疲れてるのか なんなのか 消え入りそうな 欠伸をひとつ
いつものようにいつもの仕方で伸びをして、
いつものようにいつもの仕方で日が暮れた、
薄暮の世界をじっと見詰める。
鮮やかな 赤いスカート 隙間なく 部厚く続く ポプラの並木
舗装されていない砂埃の立つ道。
目のさめるほど赤いスカートの女の子が、
跳ぶように歩いていった。
生と死と 息つくさまは 水の都市 広々とした ガンジス川に
ガンジスの滔々たる流れを目の前にして、
薪を積み上げて遺体を焼いている。
隣接した階段には沐浴する人がいる。
そのうちに か細い声の あの空が 澄んだ光で 開けてきます
澄みきった青いかけがえのない空。
自分のふるさとに置き忘れてある空。
優しい気持ちで眺めている。
この道は 実に静かだ その昔 羊が二匹 歩いたという
野原に草が生えていて、
羊が二匹スキップしていった。
とても静かな道だ。
薄日射す 悲しい青に 包まれた 深い海しか 見えない世界
雑然とした 世界ではなく、
そこの中には 生命がなく、
簡潔で 素朴さが また純朴な。
それぞれの 事情と悩み 抱えつつ 別れと出会い たび重ねつつ
青年は少年に向かって言った、
また一緒になろう、と。
少年は青年の手を握り返した。
連綿と 続く生命の 気高さに 恐れ戦き 己を恥じる
春には生命が芽吹き、
ボーっとした人生を生きている自分を、
ろくでもないと思う僕がいる。
夏の夜に 池のほとりに 寝転んで 遠い星空 声が聞こえる
ひとりっきりになろうとして、
人のいない所へいない所へと、
歩いて行った夜。
照明が 半分落ちた 野球場 整えられる 黒いグランド
さっきまで草野球に興じていた人たちが、
黙々とグランド整備をしている。
虫たちがぱちぱちと立てる音だけがする。
三畳の トイレも付いた 個室には 危険だからと 持ち込み禁止
あの時持ち込み禁止だったのは、
先のとがったボールペンだったのだけれど、
途中からうまいこと何も言われずにすんだ。
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